順天堂大学監修の「長く動ける体」をつくる自重トレーニング

――まずは、ラクティブの特徴について教えてください。

Eさん:
東急イーライフデザインの「ラクティブ」は、年齢を重ねても長く動き続けられる体づくりを目指し、「Life×Active」を維持し続けるための筋力アップスタジオです。
当社の「ラクティブ」の最大の特徴は、マシンを使わずに自重だけでトレーニングを行うことです。順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科の監修のもと、マシンに頼らず自重だけで運動機能を高めるための指導を行い、「健康でいたいけれど、何から始めたらいいか分からない」「まだまだアクティブな日々を送りたい」というシニアの方の健康維持と筋力アップをサポートしています。

▼「ラクティブ」の詳細はこちらをご覧ください。
2026年4月からは、東急イーライフデザインがシニア向け住宅「グランクレール」シリーズで展開している「ロコモ予防運動プログラム」と連携し、「ロコモ・ラクティブ事業」として新たに再始動しました。「人生100年時代」と言われる中で、健康寿命を伸ばすことはもちろん、超高齢化社会の中で地域や周囲の方々を支えられるような元気なシニアを増やすこともこの事業の目的のひとつです。

▼ロコモ予防運動プログラムについてはこちらの記事でも紹介しています。

運動だけでなく心にも寄り添う居場所づくり

――ラクティブの会員様はどのような目的で通われている方が多いのですか?

Eさん:
ロコモ予防プログラムは、東急イーライフデザインのシニア住宅にご入居されている方に向けた取組ですが、ラクティブは店舗までご自身の足でお越しいただく必要があります。そのため、平均年齢75歳程度と、シニア世代の中でも比較的お若い方が多いです。
通ってくださっている会員様は、順天堂大学との共同研究による明確な裏付けがあることへの信頼性や、コミュニケーションを取りながらレッスンに取り組める体制に魅力を感じてくださっている方が多いと感じます。
シニアの方の中には、孤独や寂しさを感じている方も少なくありません。ラクティブでは、単にトレーニングをするだけでなく、丁寧にコミュニケーションを取りながら会員様の社会参加の場になることも重視しています。
会員様1~3名につき1人のインストラクターが担当するため、お一人おひとりに合わせて細やかにサポートできることも選ばれる理由のひとつです。

実際に、ご家族様を亡くした悲しみでしばらくお休みされていた方が、久しぶりに参加されて「第二の我が家のように感じるわ」とおっしゃってくださったり、「あなたの声を聞いてホッとする」という声をいただいたりしたこともあります。
運動指導だけではなく、心のケアに寄り添うことをとても大事にしています。

――運動するだけでなく社会参加の場にもなっているのですね。どれくらいの頻度で通われている方が多いのでしょうか?

Eさん:
ラクティブには、回数に限らず自由に参加できるコースと月5回のコースがあり、目安としては週2回程度を推奨しています。
頻度は会員様それぞれの体力や目的によって異なりますが、中には、全営業日(週6日)通われている方もいらっしゃいます。
「骨密度が130%だった!」と嬉しそうにお話ししながらより一層の体力アップを目指されている方膝の手術を経て筋力をつけるために通われている方など、さまざまな目的や想いで通ってくださっています。

体力や好みに合わせて選べる6つのプログラム

「ラクティブ」でのレッスンの様子

――具体的なレッスンのプログラムについて教えてください。

Eさん:
順天堂大学と共同開発したパワートレーニング、ヨガ・ピラティスなどの体幹トレーニング、有酸素運動を取り入れたステップトレーニング、呼吸によって関節の可動域を動かし自律神経を整えるリラクゼーショントレーニングなど、6種類のレッスンプログラムをご用意し、ご自身の体力に合わせてお好きなレッスンを選んでご参加いただいています。
1日7レッスン開講していますが、体力や安全性を踏まえて、1日に参加できるのは2レッスンまでです。パワートレーニング+リラクゼーションなど、好みに合わせて選んでいただいています。

また、月に1回、バレエやフラダンスなどの講師の方を招いてご指導いただく有料のイベントも実施しています。
バレエやフラダンスなどは、「やってみたいけど敷居が高そう」「年齢的に難しいかな」と感じている方も少なくありません。そうした方にも気軽にご参加いただける貴重な機会として、多くの方にご参加いただいています。
加えて、年に2回、体力測定も実施しています。体組成の測定や椅子の立ち座りなど動きのチェック、歩行速度の計測などを実施し、カウンセリングを行うことで、モチベーションのケアにもつなげています。

「ロコモ×ラクティブ」で、さらなるシニアへの貢献を実現

――事業体制が変わり、「ロコモ・ラクティブ事業部」になったことですが、どのような相乗効果が生まれていますか?

Eさん:
私は現在ラクティブ青葉台店に所属しており、近隣にある3つのグランクレールに出向いて、ご入居者の方向けの「ラクティブ」体験会を実施しています。
前述の通り、「ラクティブ」と「ロコモ予防運動プログラム」では、参加される方の対象年齢が異なります。「ラクティブ」のスタッフは、運動指導に加えて、シニアの方に寄り添った対応を大切にしています。「グランクレール」のご入居者の方にも喜んでいただき、お褒めの言葉をいただくことがとても多いです。

「ラクティブ」が「ロコモ予防運動プログラム」に参入することで、ご入居者の方にとってもスタッフにとっても視野が広がり、良い相乗効果が生まれていると感じています。
また、「ラクティブ」の会員様が年齢を重ねた先に、「グランクレール」へ入居されるというケースもあります。「ラクティブ」を通して東急イーライフデザインの事業を知っていただくことで、ゆくゆく生活に不安を感じるようになった時には、「グランクレール」でサポートさせていただくという、事業の架け橋にもなっています。
超高齢化社会を迎えている中で、幅広くシニア世代への貢献ができることは、この事業の大きな意義だと自負しています。

スタッフのほとんどが介護未経験!大切なのは丁寧に寄り添う姿勢

――「ラクティブ」のスタッフの方は、介護経験者の方が多いのですか?

Eさん:
実は、運動経験が豊富なスタッフは多いのですが、ほとんどの方が介護未経験者です。
私自身も百貨店やスポーツジム、美容部員など、介護とは違った業界を経験してきました。「ラクティブ」は、「健康でいたい!」「いつまでも綺麗でいたい」という想いをお持ちの方が多いので、介護経験がなくても、スポーツジムや美容業界での経験などが十分に活かされています。
例えば、月1回のイベントでリンパマッサージやセルフマッサージを体験していただく機会を設けたり、介護予防運動指導員の資格を取得して、レッスンのプログラムに活かしたりしています。

スタッフの中には、運動指導の経験がある方や、ヨガインストラクター、バレエ講師の方なども在籍していますし、運動経験のない主婦の方が研修を経て活躍しているケースもあります。
スキルや知識は研修で身につけることができますので、介護の知識や特別な運動の経験がなくても、会員様に丁寧に寄り添える方であれば、十分にご活躍いただける職場です。

成果や喜びを実感できることが何よりのやりがい

――お仕事の中でやりがいを感じるのはどのような時ですか?

Eさん:
何より、会員の皆さまが健康を実感して笑顔を見せてくださることが何よりのやりがいです。中には、「階段の上り下りが楽になったよ」「大好きな登山ができて無事に帰ってこられたよ」と、喜びを共有してくださる方も多くいらっしゃいます。そうしたお話を聞くことが一番嬉しいですし、この喜びを感じるために日々の頑張っているのだと日々実感しています。

「ラクティブ」の会員様の中には、内臓疾患などで手術を経験された方もいらっしゃいます。
手術後、「ラクティブ」に戻ってこられた方の多くが「病院で、何か運動していましたか?と聞かれたのよ」「回復がとても早くてお医者様に驚かれたよ」と口を揃えてお話ししてくださいますし、手術や入院前には、「回復したら絶対にまたここに戻ってきたい!」とおっしゃってくださる方も多いです。
「ラクティブ」に通うことで、筋力や運動機能だけでなく、前向きな心も備わり、このような嬉しい効果が生まれているのかなと感じています。

グループの愉しさもパーソナルの手厚さも体感できる

――多くの方に選ばれているラクティブの最大の魅力について教えてください。

Eさん:
体を動かすことで、会員様それぞれにとって良い影響を実感していただけていることが一番の魅力です。
「ラクティブ」のレッスンは、星の数で難易度を表しているため、少しずつレベルアップを目指すこともできます。続けることで成果を実感できることが、会員様の喜びにもつながっていると思います。
また、それぞれのレッスンにつき17名までご参加いただけますが、前述の通り、1~3名の会員様につき1人のインストラクターが配置されています。
グループで取り組める愉しさと、一人ひとりに寄り添ってサポートするパーソナルな手厚さの両面を持ち合わせていることもラクティブならではの大きな魅力です。

特にパワートレーニングのレッスンは、ハードな動きがあるため、「1人ではできそうにないけど、みんなでやるからできるのよ」という声も多く聞かれます。
グループレッスンの良さもありつつ、一人ひとりのサポートがあるからこそ、成果が感じられやすく、安心して愉しんでいただけているのだと思います。

安全に愉しんでいただけるプログラムを展開したい

――課題に感じていることや今後の目標などはありますか?

Eさん:
ありがたいことに、年々会員様の数が増え、多くの方にご好評いただいています。その一方で、満席になってしまい希望のレッスンに参加できなかったという声をいただくこともあり、心苦しく感じています。
より多くの方にラクティブを楽しんでいただくためにも、レッスンのスケジュールを見直すなど対策を検討しているところです。
また、スタッフの育成やサポートに力を入れ、よりスタッフのスキルを高めることも目標のひとつです。
現在は、安全な運営に欠かせないBLS研修(一次救命処置研修)を含めたスタッフの研修を年に4回実施しています。
私自身、過去に数回、救急搬送に立ち会った経験があり、大事に至ることはなかったものの、日々のトレーニングのおかげで冷静に対応できたと実感しています。
万が一の時にも会員様に安心していただけるよう、スタッフ自身が自信を持って冷静に対応できる体制を整えたいと考えています。

今後は、スタッフのスキルを高めながら、既存のレッスン以外にも、会員様に安全にお愉しみいただけるような新たなレッスンも展開していきたいです。

――貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました!
※本記事に掲載されている情報は、2026年6月2日時点の情報です。

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