東急イーライフデザインの自己啓発支援制度

東急イーライフデザインでは、社員一人ひとりの成長を応援する「自己啓発支援制度」が整備されています。この制度では、特定の資格を取得した社員に対し、褒賞金を支給しています。
対象資格は、介護系に限らず、IT・事務・接遇など多岐にわたります。

対象となる主な資格(一部)

【介護・看護系】
・介護職員初任者研修
・介護福祉士実務者研修
・介護福祉士
・認定ケアマネジャー(登録・更新)
・認知症ケア専門士
・福祉住環境コーディネーター(2級)
・転倒予防指導士 など

【その他】
・ITパスポート
・宅地建物取引士
・2級ファイナンシャル・プランニング技能士
・秘書技能検定2級
・サービス接遇実務検定2級
・TOEIC(830点以上) など



褒賞金は、受験料や登録料を加味して設定されており、自己負担は主に教材費程度。働きながらでもチャレンジしやすいよう、金銭面のサポートも充実しています。

本制度の特徴は、「職種を問わず、興味や関心に応じて資格取得を目指せる柔軟さ」です。たとえば、介護スタッフがITパスポートに挑戦したり、本社スタッフが介護初任者研修を受講したりと、業務の枠を超えた学びを会社全体で応援しています。

このような取組は、スキルアップだけでなく、キャリアの選択肢を広げたり他職種への理解を深めたりと、社員の成長に多方面からつながっています。東急イーライフデザインには、自ら学び、成長を続ける姿勢を支える仕組みがあります。

今回は、実際にITパスポートの資格取得をした「グランクレール藤が丘シニアレジデンス」のSさんに話を聞きました。

介護からフロント、そして営繕へ。異動を重ねて広がった業務の幅

――Sさんのこれまでのご経歴と現在の業務内容についてお聞かせください。

私は2022年に東急イーライフデザインへ入社しました。入社当初は「グランクレール藤が丘ケアレジデンス」に配属され、介護スタッフとして勤務していました。
その後、2024年1月に「グランクレール藤が丘シニアレジデンス」に異動となり、はじめはフロントスタッフとして業務にあたっていました。

現在は、フロント業務から営繕業務を引き継ぎ、営繕スタッフとして勤務しています。住宅内の設備管理や修繕対応など、より住みやすい環境づくりに携わる業務に日々取り組んでいます。

「ITってなんだろう?」から始まった、新たな挑戦への一歩

──ITパスポート取得を目指したきっかけについて教えてください。

ITパスポートの取得を意識し始めたのは、介護スタッフとして勤務していた頃です。もともと、何かしらスキルアップにつながることへ挑戦したいという思いがありました。
そんな中で、社内の自己啓発支援制度の一覧を目にする機会があり、さまざまな資格が支援対象になっていることを知りました。

当時は介護職だったこともあり、実務者研修や介護福祉士など、介護に直結する資格ももちろん魅力的に感じていましたが、その中に「ITパスポート」という言葉があったんです。
ITという言葉は日常でもよく耳にしますが、改めて考えると、「そもそもITとは何か」という基本的な部分を自分はよく知らないことに気づきました。

これからの社会を生きていくうえで、ITの基礎知識は業務に関係なく必要になると感じ、あえて介護とは異なる分野にチャレンジしてみようと決意しました。そこから、ITパスポートの受験を目指して学習を始めました。

スキマ時間を味方に、働きながらの資格取得

――受験に向けてどのように勉強に取組みましたか?学習時間をどのように設けたのかについても教えてください。

ITパスポートは、IT関連資格の中では比較的基礎的な内容を扱っており、「初めの一歩」として取組みやすい資格だと思います。私自身も、働きながら無理なくチャレンジできるのではと感じ、受験を決めました。

勉強は基本的に独学で行いました。資格スクールなども検討しましたが、介護職として変則的なシフトで働いていたこともあり、通学は難しいと判断しました。
調べてみると、独学でも十分に合格を目指せる資格だとわかり、通勤時間やスキマ時間を活用しながら学習を進めていきました。

特に意識していたのは、「毎日10分だけでも勉強する」というルールを自分に課すことでした。たとえば寝る前のわずかな時間でもテキストに目を通すようにし、少しずつでも学習を積み重ねるように心がけました。
早番の勤務などで体力的に厳しい日もありましたが、地道に続けたことが結果につながったと感じています。

受験までの期間はおおよそ半年ほどでした。最初から「半年以内に合格しよう」と決めていたわけではなく、「1年以内にどこかで受けられたらいいかな」という気持ちでスタートしましたが、思ったよりも早く受験に踏み切れました。

ITパスポートはCBT方式というパソコンを使った受験スタイルで、全国のテストセンターでほぼ毎日のように試験が実施されています。日程を自分で選べるため、ライフスタイルに合わせて無理なく計画を立てられるのも、働きながらの受験にはとても助かりました。そういった意味でも、チャレンジしやすい資格だと思います。

グランクレール藤が丘シニアレジデンス ロビーラウンジ

ITパスポートの知識が業務に直結。“頼れるIT担当”としての活躍も

――ITパスポート取得後、業務にどのように活かしていますか。

ITパスポートは、単にパソコンの操作スキルを学ぶための資格ではなく、情報セキュリティの基礎や、企業経営の仕組みといった幅広い知識を学べる点が特徴です。
介護職として勤務していた当時も、日々の業務の中でご入居者やご家族様の個人情報を扱う場面が多く、情報の取扱いには常に注意が必要でした。そのような中で、情報セキュリティに関する知識が業務に直接役立つと感じる場面も多くありました。

たとえば、社内ではスタッフ全員に対して、不審なメールに注意を促す訓練や情報共有が定期的に行われています。
ある日、私自身のもとに「メール容量がいっぱいになっています。URLをクリックしてください」といった内容の不審なメールが届きました。その際、ITパスポートで学んだセキュリティ知識が役立ち、すぐに危険を察知して対応できました。
現在は社内のIT担当も兼ねているため、スタッフ全体に向けて注意喚起を行い、リスクを未然に防ぐ取組にもつなげています。

また、近年ではご入居者の中にもスマートフォンやスマートウォッチを利用される方が増えており、日常の中で「設定の仕方がわからない」「このメールは安全?」といったご相談を受けることもあります。そうした際に、ITパスポートで得た知識を活かして丁寧にお答えすることで、ご安心いただける場面が多くあります。

気づけば「ITのことならSさんに聞いてみて」と、ご入居者の皆様の中でちょっとした“ITアドバイザー”のような存在になっていました。資格を取得したことで自信にもつながりましたし、日々の業務の中でも活かせる場面が多いと実感しています。
世代を問わず、知識を深めたいと考えている方には、ぜひおすすめしたい資格です。

ITパスポート取得から広がった道、DX人財育成プロジェクトに挑戦へ

――ITパスポート取得後、Sさんは、全社で実施されている「DX人財育成プロジェクト」にも参加していると聞いています。まずはどのようなプログラムか教えていただけますか?

このプロジェクトは、全社的にDX推進を強化する取組の一環で、参加者は各住宅や部署から1人ずつ選出​されています。
現在は、社内の業務効率化やICTサポートセンターの活用促進、将来的にはAIツールの活用まで視野に入れた内容を段階的に学んでいます。

私自身、まだまだ学びの途中ではありますが、こうした取組に参加できていることを光栄に思っています。現場の視点を持ちながら、DXを推進する役割を担うことは、自分の成長にもつながりますし、よりよい職場環境づくりにも貢献できると感じています。

――参加のきっかけについて教えてください。

DX人財育成プロジェクトには、私自身が手を挙げて参加したというよりも、支配人からの推薦をいただいたことがきっかけでした。
ITパスポートを取得していたことに加え、日頃から社内ネットワークのトラブル対応や、ご入居者のIT関連のお困りごとに対応していたことが背景にあったようです。

たとえば、ネット回線が急につながらなくなったときなどに、ICT担当の方がすぐには現地対応できないこともあります。そんなとき、まず現場でできる限りの初期対応を行うことも営繕スタッフとしての役割のひとつだと考えており、実際にそうした対応もしてきました。
そうした日々の業務が評価され、DX人財育成プロジェクトへの参加につながったと聞いています。

生成AIの活用にも挑戦。自ら学び、現場に還元する姿勢を大切に

――プロジェクトへの参加の意気込みを教えてください。また、プロジェクト以外でもDX関連で個人的に取り組んでいることがあればお聞かせください。

DX人財育成プロジェクトへの参加を通じて、自分自身のITに関する知見をさらに深めることはもちろん、学んだ内容を住宅全体に広めていきたいと考えています。
私ひとりだけが知識を得るだけでなく、チーム全体のITリテラシーを高めることで、住宅全体としての「IT力」が底上げされることを目指しています。

また、このプロジェクトの最終的なゴールには、生成AIなどの先進技術を活用したDXの実現というテーマも掲げられています。
AIの活用によって業務効率化が進めば、私たちスタッフ一人ひとりの負担も軽減され、より本質的な業務に集中できる環境が整うと感じています。

プロジェクトとは別に、個人的にもAIツールの活用を試みています。たとえば、生成AIツールを使って、ご入居者向けイベントで使用するプログラム資料の作成を行っています。

このイベントは毎月開催されており、季節に合わせた背景やデザインを求められることが多いため、視覚的な工夫も欠かせません。生成AIツールを活用してアイデア出しやデザイン調整を行うことで、業務の効率化にもつながっています。

まだまだAIの知識は深くありませんが、今後も業務の中で少しずつ学び、DX推進の一端を担えたらと考えています。

現場経験を活かして、会社づくりに貢献したい

――Sさんの今後の目標を教えてください。

ITパスポートを取得したことをきっかけに、IT分野への関心が深まったのはもちろんですが、今後についてはもう少し視野を広げて、会社全体の働き方や仕組みに携わるようなポジションにも挑戦してみたいと考えています。

現在までに、ケアスタッフとしての介護業務、そしてシニア住宅でのフロント・営繕業務と、現場での幅広い経験を積んできました。
そうした現場の視点を活かしながら、今後は人事部門など、本社のバックオフィス業務にも携わり、組織全体の働きやすさや魅力を高めていけるような役割を担っていけたらと考えています。

特に、介護業界全体で課題となっている人財不足の解消に向けて、特定技能外国人財の採用や新卒・キャリア採用など、さまざまなアプローチを通じて「東急イーライフデザインで働きたい」と思っていただけるような会社づくりに貢献していきたいという思いがあります。

また、ICT分野にも個人的な関心があり、ITパスポートの取得を通じて得た知識を活かせるようなポジションにも将来的にはチャレンジしてみたいと考えています。

入社当初は、ご入居者と直接関わる仕事がしたいという思いで現場職を希望していましたが、実際にさまざまな業務を経験し多くの方と関わる中で、次第に視野が広がっていきました。
これからも、自分自身の学びを止めずに、新しい分野にも積極的に挑戦していきたいと思っています。

「挑戦したい」を後押ししてくれる会社

――最後に入社を検討している方へのメッセージをお願いします!

東急イーライフデザインでは、介護職に限らず、幅広い分野でスキルアップを目指せる環境が整っています。
私自身、介護スタッフとして入社しましたが、ITパスポートの取得をきっかけにIT分野への関心が高まり、現在では営繕スタッフとして住宅内のシステムやネットワークに関わる業務にも携わっています。

対象資格は徐々に増えており、最近ファイナンシャルプランナー(FP)2級が追加されました。私は前段階としてFP3級の取得に向けて勉強中で、通勤時間などを活用しながら、コツコツと取組んでいます。
こうした「学びたい」「挑戦したい」という気持ちを後押ししてくれる環境があるのは、本当にありがたいと感じています。

東急イーライフデザインは、「今の自分」だけでなく、「これからの自分」にもチャンスを与えてくれる会社です。介護の現場に限らず、さまざまな分野での挑戦を通じて、自分の可能性を広げていける場所だと思います。ぜひ、一緒に成長していける仲間として加わっていただけたら嬉しいです。
※本記事に掲載されている情報は、2025年8月26日時点の情報です。

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