住宅と訪問、それぞれの経験を活かしてご入居者の暮らしを支える

――まずはお二人の自己紹介をお願いします。

Tさん:
「グランケアあざみ野」で機能訓練指導員として勤務しています。個別・集団リハビリに加え、福祉用具の調整や生活環境の整備など、ご入居者の日常生活を支える支援を行っています。
東急イーライフデザインには入社8年目で、前職では約10年間、介護老人保健施設で勤務していました。

Kさん:
在宅サービスを提供する「ホームケア横浜」に所属し、機能訓練指導員として訪問リハビリを担当しています。東急イーライフデザインが運営するシニア住宅・介護住宅を中心に訪問していて、現在は週2回「グランケアあざみ野」でリハビリを行っています。
私は2017年に入社し、当初はTさんと同じく住宅内の機能訓練指導員として勤務していました。その後、訪問リハビリへ異動し、住宅と訪問の両方の経験を活かしながら、ご入居者の生活をサポートしています。前職ではデイサービスの立ち上げにも携わっていました。

▼東急イーライフデザインの在宅サービス「ホームケア」については、こちらの記事もご覧ください。

「住宅内リハ」と「訪問リハ」の違いとは?情報共有が生む切れ目のない支援

――同じ住宅内における「住宅内リハビリ」と「訪問リハビリ」の役割や視点の違いを簡単に教えてください。

Kさん:
実は、リハビリの目的や考え方自体は、住宅内リハビリと訪問リハビリで大きく変わるものではないと感じています。
どちらも、ご入居者が日常生活の中で困っていることに対して、「どうすればより動きやすくなるか」「よりその方らしく生活できるか」を考え、運動や環境調整を通して日常生活を支える仕事です。
違いがあるとすれば、見えている情報の量ですね。住宅内リハビリは日々の様子を「線」として継続的に見ている立場で、訪問リハビリは「点」として決まった時間の中で関わります。
ただ、東急イーライフデザインでは住宅と訪問サービスの運営元が同じなので、その垣根がとても低いと感じています。
例えば、訪問時にはTさんから「昨日あまり眠れていなかった」「最近食事量が少ない」といった情報を共有してもらえるので、その日の体調に合わせて運動量や負荷を調整しながらリハビリを行う​ことができます。

Tさん:
私は、日常的に住宅内の介護スタッフ・看護スタッフと情報連携しており、ご入居者の日々の変化に気づきやすい立場だからこそ、その情報を訪問リハビリのスタッフへ伝えることを大切にしています。
特別な仕組みがあるというより、日々の会話や申し送りの中で、「今日はこんな様子でした」とその都度共有しています。
そうした小さな情報共有が、よりその方に合ったリハビリにつながっていると感じています。

住宅内でリハビリ指導するTさん

お互いの強みを活かし合う。二人三脚で支えるリハビリの現場

――日々一緒に働く中で、お互いに「ここが頼もしい」「助かっている」と感じるのはどのようなところですか?

Tさん:
Kさんは、ご入居者とのコミュニケーションがとても上手です。自然な会話の中で関係性を築きながら、運動やリハビリにつなげていくのがとても上手だと感じています。
住宅は生活の場なので、「今日は少し動きたくないな」と感じるご入居者もいらっしゃいます。
そんな時でも、Kさんは無理に促すのではなく、ご本人の気持ちに寄り添いながら自然に体を動かしていただけるようにしているので、とても頼もしいですね。

Kさん:
私も、そのままTさんに返したいですね(笑)。
リハビリの仕事は、専門知識だけでなく、ご入居者との相性や関わり方もとても大切です。同じ方でも、声のかけ方や関係性によって反応が変わることがあります。
私がなかなか良い関わり方を見つけられずにいるご入居者でも、Tさんが関わると自然と体を動かしてくださる場面がありますし、反対に私の関わり方が合うこともあります。
お互いの得意な関わり方を活かしながら、うまく役割分担して支え合えていると感じています。

「また出かけたい」を叶えた、ご夫婦の外出リハビリ

――お二人が連携したことで、ご入居者の生活や表情に変化が生まれた印象的なエピソードを教えてください。

Kさん:
印象に残っているのは、ご夫婦でご入居されている方への外出リハビリです。
もともとグランクレールのシニア住宅で暮らされていたご夫婦で、私は以前からご主人様の訪問リハビリを担当していました。
その後、奥様の体調変化や転倒をきっかけに介護住宅へ移られ、ご主人様も腰を痛めてしまい、お二人とも介護住宅で生活されることになりました。
ご主人様は腰の痛みや環境の変化もあり、活動への意欲が低下していました。一方で、お二人とも「また元の生活に戻りたい」という想いを持たれていました。
そんな中、Tさんから「奥様が買い物に行きたがっている」という話を聞き、ご夫婦で一緒に外へ出てみようということになったんです。
運動だけを目的にするのではなく、外出そのものを愉しみながらリハビリにつなげられたらと思い、外出リハビリを始めました。
初回は、ご主人様は車椅子、奥様は歩行器を使って近隣へ出かけました。

Tさん:
住宅の外は、段差や坂道、人通りなど住宅内とは違う負荷があります。そのため、お二人が安心して外出できるよう、私たち2名で付き添いました。
外出先では、ご主人様がお二人の馴れ初めや思い出を自然と話してくださったり、奥様が「夫婦でこんなふうにカフェへ来たのは初めて」と嬉しそうに話してくださったりしたことが印象に残っています。
また、奥様は介護住宅に移った当初、思うように外へ出られないことにストレスを感じていらっしゃいましたが、外出を重ねるうちに気分転換の機会が増え、以前より穏やかに過ごされるようになりました。

Kさん:
ご主人様にも変化がありました。最初は車椅子でしたが、2回目以降は歩行器での外出に挑戦されるようになりました。
実際に歩いてみると、思っていたほど痛みもなく、「外はやっぱりいいな」とおっしゃるようになり、自信につながっているように感じています。

Tさん:
今では2週間に1回ほど外出する習慣ができています。以前はお部屋で過ごすことを好まれていたご主人様が、「今日は外に行きますよ」とお声がけすると、きちんと着替えて待っていてくださるんです。
歩く距離も少しずつ伸びていて、最近は1時間近く外を歩かれました。その日は奥様が以前から食べたかった駅前のケーキを買いに行くことができたんです。

Kさん:
外出の日には、ご主人様が一度お部屋を出た後、「髪型を整えたい」と戻って、立ったままヘアブラシで髪を整えていらっしゃったこともありました。
以前は座らないとできなかったことができるようになり、ご本人も「前より動けるようになった」と実感されていました。外へ出ることが良い刺激となり、行動や意欲にも変化が生まれていると感じています。

※イメージ

同じ運営会社だからできた、ご夫婦の想いに寄り添う連携

――今回の事例の中で、「同じ運営会社だからこそスムーズに連携できた」と感じる場面はありましたか?

Tさん:
もともとKさんとは日頃から情報共有や相談をしていて、住宅内リハビリと訪問リハビリの連携は自然にできていました。
そのため、今回の外出リハビリも「この方にはこういう関わり方が良さそうだから、一緒にやってみよう」と、スムーズに話が進んでいった感覚があります。
ご夫婦のお気持ちやタイミングが重なり、住宅内だけでなく外出支援まで広げられたのは、普段から連携できていたからこそだと思います。

Kさん:
今回の事例は、まさに同じ運営会社だからこそ実現できた支援だったと感じています。
このご夫婦は、「一緒に過ごしたい」「一緒に外へ出たい」という想いを強く持たれていました。一方で、安全面を考えると、一人でお二人をお連れするのは現実的ではありませんでした。
そんな時に、「じゃあ一緒に行こう」と自然に相談でき、役割分担しながらすぐに動けたのは、住宅と訪問リハビリが同じ東急イーライフデザインの中にあるからこそだと思っています。

ご入居者の「やりたい」から始まる、新しいリハビリの可能性

――今回のような取り組みを、今後ほかの住宅でも広げていくためには、どのようなことが大切だと思いますか?

Tさん:
今回のように、訪問リハビリと住宅内リハビリが一緒に外出リハビリを行ったのは初めてでした。
この外出リハビリを通して感じるのは、何より「何をしたいか」というご入居者の想いを知ることの大切さです。
普段のリハビリや会話の中で、「買い物に行きたい」「外を歩きたい」「久しぶりにあれを食べたい」といった何気ない声を拾い、その希望をどう実現できるかを一緒に考えることが出発点になります。
環境やご家族様の理解、安全面など条件はありますが、外出に限らず、調理や季節行事など、リハビリの可能性はまだまだ広げられると感じています。

Kさん:
こうした取り組みを広げるには、住宅内リハビリと訪問リハビリがお互いの役割や強みを知ることが大切だと思います。
今回うまくいった背景には、私自身が以前介護住宅で勤務していた経験があり、住宅内リハビリの動きや関わり方を理解していたことがあります。そのため、「この方なら外出できそう」「一緒にやってみよう」と自然に発想できました。
一方で、他の住宅ではお互いにできることが見えづらく、個別の支援で完結してしまうこともあります。本当は連携することで実現できることがあるかもしれないので、まずは日頃から情報交換し、お互いの支援を知ることが第一歩だと感じています。
もちろん、今回のような取り組みは、ご本人・ご家族様の希望や理解、ケアマネジャーやスタッフの協力など、さまざまな条件が重なって実現したものです。だからこそ、一律に同じことをするのではなく、その方の「やりたい」を起点に、住宅内リハビリと訪問リハビリが一緒に考えていくことが大切だと思っています。

訪問リハビリ先の住宅で体操指導するKさん

リハビリの枠を超えて挑戦できる。東急イーライフデザインならではのやりがい

――これから入社を考えている方に向けて、東急イーライフデザインで働く面白さや魅力を教えてください。

Tさん:
一番感じているのは、リハビリの自由度の高さです。一般的なリハビリ職は、機能訓練や運動メニューが中心で、ある程度決まった枠の中で支援することが多いと思います。
一方で、東急イーライフデザインでは、ご入居者に合わせて支援内容を柔軟に考えられます。
運動だけでなく、生活動作の改善や趣味活動、外出など、その方にとって何が生活の質の向上につながるかを考えながら組み立てられるのが大きな魅力です。

Kさん:
私も、やりたいことを発信しやすく、挑戦しやすい環境だと感じています。
今回の外出リハビリもそうですが、「こういうことをやってみたい」「この方にはこんな支援が合うかもしれない」と思ったことを形にしやすく、日々新しい挑戦ができます
訪問リハビリは時間が決まっている仕事なので、一般的にはスケジュールに沿って進めることが多いですが、私の場合は週2回、住宅に一日入る日があるため、その中で柔軟に支援の幅を広げられるのも、この環境ならではだと感じています。

ご入居者もスタッフも笑顔に。一緒に愉しい時間をつくれる仲間と働きたい

――最後に、「こんな方と一緒に働きたい」というメッセージをお願いします。

Kさん:
スタッフだけでなく、ご入居者も巻き込みながら、一緒に愉しいことをつくっていける方と働きたいです。

Tさん:
私も、一緒にいて自然と笑顔になれる方と働きたいですね。Kさんが住宅に来てくれる日は、私たちもすごく愉しいですし、その雰囲気はご入居者にも伝わっていると思います。

Kさん:
嬉しいです!Tさんがお休みの日は、ご入居者から「今日はリハ室が静かだね」と言われることもあるんです。それだけ、普段は笑い声や会話が多いんだと思います。
リハビリはもちろん大切ですが、運動や機能訓練だけでは、ご入居者にとっても働く側にとっても少し窮屈になってしまうことがあります。だからこそ、Tさんのように「こんなことをやったら愉しそう」「こうしたらもっと生活が豊かになりそう」と前向きにアイデアを出し合い、一緒に形にしていける方と働けたら嬉しいです。
※本記事に掲載されている情報は、2026年6月26日時点の情報です。

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