病院だけじゃない。看護師として新たなフィールドへ

──Oさんの入社のきっかけやこれまでの経歴について教えてください。

私は2020年に東急イーライフデザインへ入社し、現在6年目を迎えました。入社以前は、看護学校を卒業後、約5年間病院の急性期病棟で看護師として勤務し、常に治療を必要とする患者様の看護に携わってきました。

転職を考えたきっかけは、看護師としてもっと広い世界を知りたいという思いからです。病院以外のフィールドで働く看護師の姿を自分自身でも体験してみたいと思い、企業で働くという選択肢に興味を持つようになりました。

中でも介護住宅を選んだ理由は、病院ではどうしても治療が中心になり、入院中の方とじっくり関わる時間が限られてしまうと感じていたからです。その点、介護住宅は「生活の場」であり、ご入居者お一人おひとりとゆっくり向き合いながら看護を提供できる環境があることに魅力を感じました。

また、東急不動産ホールディングスグループの一員である企業で働くことにも大きな価値を感じ、企業看護師として新たな学びがあるのではないかと思い、入社を決意しました。

グランクレール成城ケアレジデンス エントランスホール

病院とは違う、暮らしに寄り添う看護の形

──Oさんの現在の業務内容について詳しく教えてください。

現在は、グランクレール成城ケアレジデンスとシニア住宅のグランクレール成城で、スタッフとしてご入居者の健康管理を中心に業務を行っています。具体的には、日々の体調チェック、服薬管理、訪問診療のサポートなどが主な仕事です。
訪問診療では医師が住宅を訪れるため、その際のご入居者とのやり取りや、診察がスムーズに進むようサポートする役割も担っています。

住宅での看護は、ご入居者が安心して穏やかに生活を送れるよう支えることが目的であり、日々の安定した暮らしを支援することが私たちの役割です。
業務の中では、ご入居者と日常的にコミュニケーションを取りながら、その方の体調や生活の変化を見守る時間も多くあります。そうした日々の中で、笑顔を見せてくださる瞬間に立ち会えることが、大きなやりがいにつながっています。

“ご入居者と向き合う”という意識の変化

――前職との違いや、転職してよかったと感じることがあれば教えてください。

前職の急性期病院では、患者様の命を最優先に、迅速な判断と処置が求められる緊張感のある毎日でした。一方、東急イーライフデザインでの業務は、生活の場である介護付き住宅での看護であり、ご入居者お一人おひとりの安心と満足を大切にする姿勢が求められます。

特に印象的だったのは、接遇やマナーの違いです。
病院では「治療」が最優先でしたが、今の職場ではご入居者は大切にお迎えする存在であり、言葉遣いや振る舞い、対応の一つひとつに配慮が必要です。

入職から3年ほど経った頃、ご入居者やスタッフの皆さんから「あなたがいてくれて安心する」といったお声をいただくことが増え、自分の役割を実感できるようになりました。
転職して本当によかったと感じるのは、看護師として“生活に寄り添う”という新たな形の支援ができていること。医療現場では得られなかったやりがいや喜びを、ここで日々感じながら働いています。

ご入居者の言葉が原動力に

――Oさんが現在の仕事で感じるやりがいをお聞かせください。

私が今の仕事でやりがいを感じる瞬間は、ご入居者からいただく言葉にあります。ご希望に沿った対応ができた時に「ありがとう」とおっしゃっていただいたり、「安心するわ」と微笑んでくださったり、そうした一言一言が本当に嬉しく、励みになっています。

特に印象に残っているのは、「次、あなたはいつ来るの?」と待ち遠しく思ってくださったことです。自分の存在を愉しみにしてくださっていると感じると、「ここで働けてよかった」と心から思えます。

業務の合間には、デイルームでおやつを召し上がっているご入居者と世間話をしたり、一緒にテレビを見たりすることもあります。先日は『のど自慢』を一緒に見ながら、「この人うまいね」「この曲、懐かしいわね」と愉しくお話ししました。こうした日常の何気ないやりとりが、ご入居者の笑顔につながり、私自身にとっても大切な時間です。

グランクレール成城ケアレジデンス デイルーム

向き合い続けた日々が導いた信頼関係

――入社されてから現在までで大変だったエピソードはありますか。それをどのように乗り越えたかについても教えてください。

これまでの業務の中で特に印象に残っているのは、末期がんの方がご入居された際のことです。
入居当初は心を閉ざされていて、スタッフともなかなか打ち解けていただけず、コミュニケーションを取るのがとても難しい状況でした。ご挨拶をしても反応がそっけなく、時間に少しでも遅れると厳しくお叱りを受けるような、こだわりの強い一面もありました。

それでも、「どうしたらこの方の力になれるだろう」と考え、まずは時間をかけて接することを大切にしました。毎日少しずつ訪問し、お話しする機会を重ねるうちに、徐々にその方の思いや背景を知れるようになり、距離が縮まっていったんです。
最初はとてもツンとされていたのですが、次第に心を開いてくださり、「次、あなたいつ来るの?」とまで言っていただけるようになりました。

最期は、住宅でのお看取りとなりましたが、その方が「ありがとう」と言葉を残してくださったことは、今でも忘れられない経験です。当初は想像もできなかったほど関係が深まり、ご本人にとっても安心できる場所を作れたのではないかと感じています。

「すぐに入居したい」に応えるための受け入れ改革

――クレールレジデンス横浜十日市場ケアフロアにOさんが所属していた頃、受け入れ促進が評価されて業績功労賞を受賞したと聞いています。当時、スタッフの皆さんでどのような工夫をされたかについて教えてください。

クレールレジデンス横浜十日市場ケアフロアに勤務していた当時、医療依存度が高く受け入れが難しいと思われる方のご入居について、看護師チームで何度も話し合いを重ねたことがありました。
大規模な住宅であったため業務負担も大きかったですが、それでも「どうすればこの方を受け入れられるか」を前向きに考え、スタッフ全員で工夫を重ねました。

取組のひとつとして、従来はお申込みからご入居までに約1ヶ月かかっていたプロセスを見直し、必要書類の提出を後回しにすることで、入居までの期間を大幅に短縮する体制を整えたんです。
健康診断書や診療情報提供書を待たず、事前のヒアリングをもとに受け入れを判断するという柔軟な仕組みを、ライフデザイン部(営業部)と連携して構築しました。

この新たな対応により、「すぐに入居したい」というご要望にも迅速にお応えできるようになり、実際に多くの方のご入居をスムーズに実現することができました。結果として住宅の稼働率も向上し、会社全体にとっても大きな成果となったと感じています。

私は当時、現場をよく知る立場として受け入れ体制の整備やスタッフ間の連携がスムーズに進むよう、上司と相談しながらサポートを行っていました。
業務の偏りが生まれないよう調整したり、必要な情報を整理したりと、チームの円滑な運営を支える役割を担えたのではないかと思っています。

こうした柔軟な対応やチームでの連携は、ご入居者やそのご家族様にとっての安心感にもつながります。私自身もやりがいを改めて実感する貴重な経験となりました。

グランクレール成城 エントランス

安心して長く働ける環境がここにある

――Oさんは、東急イーライフデザインで働く魅力はどのようなところにあると思いますか?

東急イーライフデザインで働く魅力は、本当にいろいろありますが、一番に挙げたいのは、安心して働ける環境が整っているという点です。
福利厚生も充実していて、例えば「東急共済組合」によって医療費が一定額を超えると補助を受けられる制度があり、大変心強いと感じています。

また、「リフレッシュ休暇を積極的に取りましょう」という風土があるのも大きなポイントです。病院勤務の頃は、休暇を取ることに遠慮があったり、そんなことを言い出せる雰囲気ではない職場も少なくありませんでしたが、今は体調や気持ちを整えながら働ける環境があることを実感しています。
※リフレッシュ休暇制度:有給休暇と公休を組み合わせ、年度内に連続して5日間以上の休暇取得を推奨する制度

さらに、働く人同士の「風通しの良さ」も魅力的です。私はこれまでにクレールレジデンス横浜十日市場ケアフロアとグランクレール成城ケアレジデンス、ふたつの住宅を経験していますが、どちらの住宅でもスタッフ同士のコミュニケーションがとてもスムーズで、相談や情報共有を行いやすい雰囲気があります。
住宅内だけでなく、会社全体でも相談窓口が整っていて、コンプライアンス研修や各種の学びの場も多く、学びを深める機会にも恵まれています。

看護師としての新しい挑戦を目指して

――Oさんの今後の目標を教えてください。

今後の目標として、まずは異動してきたばかりのグランクレール成城ケアレジデンスでの業務にしっかりと慣れることが第一だと考えています。
ご入居者だけでなく、スタッフの皆さんにも安心していただけるような環境を整え、スムーズに業務が回るようサポートしていくことが、今の自分にできることだと思っています。

そのうえで、将来的には営業職へのチャレンジを目指しています。スタッフとして働く中で、入居前の情報と実際の状態にギャップがあることを何度か経験しました。
こうした状況はある程度起きてしまうものですが、「もし看護師の視点を持った人が営業の段階から関われたら、もっとスムーズな入居支援ができるのでは」と感じたことがきっかけです。

営業と看護、それぞれに専門性があるので、その間を橋渡しできる存在がいれば、入居される方にとっても、受け入れる側にとっても、より安心できる環境が整うのではないかと思っています。
実際にライフデザイン部(営業部)にも看護師経験者の方がいて、現場での理解が深まると聞いています。私もそういった役割を担えるよう、経験を積んでいきたいです。

グランクレール成城・グランクレール成城ケアレジデンス 外観

安心して相談できる仲間と、丁寧に学べる環境がある職場

――最後に入社を検討している方へのメッセージをお願いします!

東急イーライフデザインでは、スタッフ同士の関係もとても良好で、風通しの良い雰囲気の中で働けます。また、一つひとつ丁寧に学べる環境が整っていて、新しいことに挑戦しやすく、安心して成長できる職場です。

ご入居者としっかり向き合えるこの仕事に、日々やりがいを感じながら働いています。介護や看護の仕事に興味がある方、そしてご自身のペースで成長していきたい方には、本当におすすめの環境です。

※本記事に掲載されている情報は、2025年8月19日時点の情報です。

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