ケアマネジャーの資格更新制度が「廃止」へ!法改正の全体像とスケジュール

ケアマネジャーの資格更新制度は廃止に向けて法改正が進んでいます。まずは、制度廃止のスケジュールと、その背景にある人材不足や負担軽減の課題を確認しましょう。

2026年4月に法案が閣議決定!いつから廃止される?

ケアマネジャーの資格更新制度の廃止に向けた動きは、すでに具体的な段階へ入っています。政府は2026年4月3日、ケアマネジャーの更新制度の廃止や「特定地域」における特例サービス費対象サービスの新設、利用者負担を伴う「登録施設介護支援」の創設などを盛り込んだ改正介護保険法案を閣議決定しました。

これは、社会保障審議会の介護保険部会において「ケアマネジメント利用料の導入」や「軽度者の生活援助サービスの位置づけ」といった持続可能性に関する長年の議論を重ねた上で打ち出された抜本的な改革案です。

最も気になる「いつから廃止されるのか」というスケジュールについて、法案では更新制度の廃止などの施行時期を「公布から1年半以内」と定めています。現時点では具体的な施行日の確定情報が待たれる状況ですが、将来的な話にとどまらず、近い時期に順次新制度へ切り替わる見通しです。なお、一般のケアマネジャーだけでなく、居宅介護支援事業所の管理要件にも関わる主任ケアマネジャーの更新制についても、同様に撤廃される方向で大筋の方針が固まっています。

更新制廃止の背景にある「深刻なケアマネ不足」と「負担軽減」への課題

今回、長年続いていた更新制度の撤廃へと舵を切った背景には、深刻化するケアマネジャーの高齢化や人手不足と、それに伴う現職者の過度な業務負担があります。

従来の法定研修は、多くのケアマネジャーにとって非常に重い負担となっていました。数十時間に及ぶ研修のために休日を返上したり実務を調整したりしなければならず、時間的なゆとりが奪われるだけでなく、受講費用の自己負担も重くのしかかっていました。これが原因で資格の維持を諦めてしまう「休眠ケアマネジャー」が増加し、残された現場の職場全体にさらなる人手不足のしわ寄せが生じるという悪循環が起きていたのです。国はこれらの課題を重く受け止め、法定研修の見直しと更新制廃止による離職防止を提案するに至りました。
【東急イーライフデザインの現状とサポート体制】
業界全体でケアマネジャーの負担や人員不足が課題となるなか、当社ではいち早く働く環境の整備に力を注いできました。一人ひとりに業務が偏らないよう、「チームで何ができるか」を考えて、社員同士で支え合う風土が根づいている会社です。
更新制の廃止議論をきっかけに、「もう一度ケアマネジャーとして働きたい」と復職を検討される方も歓迎しています。当社では、社員同士が「いいね」を見つけて認め合い、褒め合う「いいねアワード」を実施するなど、心理的安全性のあるポジティブな社風づくりに取り組んでいます。

▼当社に中途入社され、介護住宅にてケアマネジャーで活躍されているSさんの取材記事はこちら!
▼当社では在宅サービス「ホームケア」にて、看護・介護・ケアマネジメント・福祉用具といった多職種が連携し、シニアの皆様のご生活をサポートしています。

更新制はなくなるが「継続研修」は義務化へ!今後の注意点

更新制の廃止後も、専門性を維持するための「継続研修」は義務化される予定です。新制度の内容や注意点、移行期の対応について確認します。

知事が受講を命令?未受講時のペナルティと受講管理

「更新制が廃止されるなら、もう面倒な研修を受けなくて良い」と考える方もいるかもしれませんが、ここに重要な注意点があります。5年ごとの有効期間に伴う資格の失効(更新手続き)はなくなりますが、ケアマネジャーの質を維持するために「継続研修」が義務化される方針となっています。

新しい仕組みでは、都道府県知事がケアマネジャーに対して必要な研修の受講を命令できるようになる見込みです。もしこの命令に従わず、研修を未受講のまま放置した場合には、資格そのものは失効しなくても、ケアマネジャー業務の禁止といった厳しいペナルティ(措置)が課されることも検討されています。そのため、実務を続けるためには事業者側としても適切な受講管理体制を敷き、ケアマネジャーが確実に研修を受けられる環境を作ることがこれまで以上に重要になります。

理想は「運転免許の更新」のような負担の少ない仕組みへ

ただし、新制度における継続研修は、これまでの現任研修のように現場を何日も離れるような過酷なものではなく、より負担の少ない形への移行が模索されています。

具体的には、「運転免許の更新」のようにより短時間で効率的に知識をアップデートできる仕組みや、日々の業務と両立しやすいように4課程を対象とした「分割受講」を導入する案などが設計されています。多くのケアマネジャーが無理なく学びを継続し、高い専門性を維持しながら専門職としての誇りを持って活躍できるような制度への転換​が期待されています。

【移行期の疑問】制度が変わる途中で自分の更新時期が来たらどうなる?

法改正の過渡期において、多くの現職ケアマネジャーが抱くのが「新制度が完全に施行される前に、自分の資格の有効期限が来てしまったらどうすればいいのか」という疑問です。

結論から言うと、改正法が正式に施行されるまでは現行の法制度が適用されるため、原則として現行の更新研修を受講し、手続きを行う必要があります。もし受講を怠って有効期限を迎えてしまった場合、現行法に基づき資格が即時失効し、将来の復帰には重い「再研修」が課されるという代償が生じるため注意が必要です。

ただし、自治体(都道府県)によっては法改正の動きを踏まえた独自の経過措置や運用の調整を行う可能性もあるため、自身の更新時期が近い方は必ず事前にお住まいの都道府県の最新情報を確認のうえ、適切な選択をすることが大切です。
【東急イーライフデザインの研修・資格サポート体制】
義務化される予定の継続研修や、過渡期における現行の研修対応について、当社では組織全体でバックアップする体制を整えています。また、社員一人ひとりの成長や学びたい気持ちを応援する「自己啓発支援制度」を設けており、認定ケアマネジャー(登録・更新)などの対象資格を取得した社員に対して褒賞金を支給しています。経験や職種にかかわらず、幅広い資格に挑戦できることが大きな魅力です。
▼未経験からの挑戦も後押し!「自己啓発支援制度」がもたらす新たなキャリアの可能性

資格取得要件の緩和と2027年以降の「処遇改善」の動き

法改正の議論は、資格取得要件や処遇のあり方にも広がっています。今後のキャリア形成に関わる制度変更のポイントを解説します。

実務経験年数の見直しでリハビリ専門職などからの挑戦を拡大

今回の法改正・制度変更の波は、すでに資格を持っている方だけでなく、これからケアマネジャーを目指す方や他職種からのキャリアチェンジを考えている方にとっても大きな追い風となっています。

国はケアマネジャーの門戸を広げて人材を確保するため、資格取得要件の緩和を検討しています。具体的には、受験資格に必要な実務経験年数の見直しや、対象となる資格の拡大などが提案されています。これにより、例えば理学療法士や作業療法士などのリハビリテーション専門職、あるいはその他の現場スタッフが、これまでの経験を活かしてケアマネジャー試験に挑戦しやすくなる環境が整いつつあります。

他職種からの参入が増えることで、居宅介護支援の現場における多角的な視点や、医療と介護のさらなる連携強化が期待されています。

2027年介護保険改正に向けたケアマネジャーの処遇確保の議論

さらに見逃せないのが、ケアマネジャーの待遇そのものを引き上げようとする「処遇改善」の動きです。

現在、厚生労働省は新たな検討会を設置し、2027年(令和9年)に予定されている介護保険改正に向けて、ケアマネジャーの処遇確保や適切な給与・報酬水準のあり方について具体的な議論を進めています。これまで「介護職員処遇改善加算」などの恩恵を受けにくかった居宅ケアマネジャーの業務負担や重要性を正当に評価し、待遇面でも他職種に劣らない仕組みを作ることが目指されています。国の議論が加速するなか、先進的な企業ではすでに独自の待遇改善や、働きやすさを重視した環境づくりに乗り出しています。
【東急イーライフデザインでの評価とキャリアプランの充実】
実務経験の浅い方や他職種から転職された方でも、明確な評価基準をもとに着実にステップアップできる環境があります。当社では、個人の希望や適性に応じた多様なキャリアパスが用意されています。 また、東急グループならではの宿泊施設の割引制度や共済組合など、福利厚生も充実しており、社員を大切にする姿勢が働きやすさにつながっています。
▼資格取得支援制度を含めた東急イーライフデザインのキャリアアップの支援制度についての詳細はこちら

【実務への影響】ケアプランデータ連携システムやTAISコード義務化で何が変わる?

ケアマネジャーを取り巻く変化は、資格制度や処遇だけではありません。現場での業務負担軽減や、新たな実務ルールへの対応についても見ていきましょう。

ケアプランデータ連携システムの導入による業務負担軽減

資格制度や給与面の変化だけでなく、日々の実務環境のデジタル化(ICT化)も急速に進んでいます。その代表例が、国が推進している「ケアプランデータ連携システム」です。

これは、居宅介護支援事業所と介護サービス事業所の間で、これまで紙やFAX、手渡しで行っていたケアプランのやり取りをオンライン上で安全かつ迅速に完結させる仕組みです。まだ事業者ごとに導入のばらつきはあるものの、このシステムを有効に活用することで、毎月の実績確認や書類の手入力作業が大幅に削減されます。結果として、ケアマネジャーが本来注力すべき「利用者への直接的な支援や相談業務」に、より多くの時間を割くことが可能になります。

ケアプラン様式の変更とTAISコードの記載義務化への対応

また、直近の実務変更として押さえておきたいのが、ケアプラン様式の変更と福祉用具の「TAISコード(福祉用具情報システムが発行する識別コード)」の記載義務化です。この変更の狙いは、給付の透明性を高めると同時に、ケアマネジャーが福祉用具を選定・記載する際の手間やミスを減らし、より適切なケアマネジメントの実施をサポートすることにあります。

このように、法改正の移行期には細かな実務上のルール変更が伴います。現場のケアマネジャーが今すぐ着手・対応すべきポイントをわかりやすく提示し、戸惑わずに業務を進められるIT環境やフォロー体制が職場に備わっているかどうかが非常に重要です。

まとめ:法改正を機に進むケアマネジャーの働き方改革

2026年4月の介護保険法案の閣議決定により、長年多くのケアマネジャーを苦しめていた「資格更新制度の廃止」は現実のものとして動き出しました。今後は「継続研修の義務化」という新たな仕組みへと移行し、知事による受講命令や管理体制の整備といった新たなルールへの対応が求められます。また、2027年の改正に向けた処遇改善の議論や、ケアプランデータ連携システムをはじめとする実務のデジタル化など、ケアマネジャーを取り巻く環境は今まさにポジティブな方向へ大きく変化しています。

制度の過渡期であるからこそ、転職や復職を考える際には「法改正の動きに組織としていち早く対応し、研修支援やICT環境の整備、待遇改善に本気で取り組んでいる職場」を選ぶことが大切です。それが、ご自身の資格と大切な時間を守るための賢明な選択につながるでしょう。

東急イーライフデザインでは、法改正に伴う変化をチャンスと捉え、ケアマネジャーの皆さんが実務の不安なく、高い専門性と誇りを持って長く働ける環境を整えてお待ちしています。「新しい制度に変わる途中で、自分の更新時期が来たらどうなる?」「実際の残業時間や、有給の取りやすさについて詳しく聞いてみたい」そんな疑問や不安をお持ちの方は、まずは選考を伴わない「カジュアル面談」でざっくばらんにお話ししてみませんか?過渡期の働き方の不安も含めて、一緒に解決していきましょう。少しでもご興味をお持ちいただけましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。募集要項など詳細は、東急イーライフデザインの採用サイトよりご確認いただけます。

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