施設ケアマネと居宅ケアマネの根本的な違いとは?【役割と勤務先】

施設ケアマネと居宅ケアマネは、どちらも介護保険制度に基づくケアマネジメントをおこなう役割を担います。しかし、対象となるご利用者の生活拠点と配置される事業所の形態には明確な違いがあります。

施設ケアマネの役割と勤務先

施設ケアマネは、主に介護住宅や施設に入所・入居しているご利用者を対象にケアマネジメントをおこないます。ご利用者が住宅・施設内で安心・安全に日常生活を送れるよう、施設内で提供されるサービスを組み合わせてケアプランを作成するのが主な役割です。

主な勤務先としては、以下の住宅・施設が挙げられます。

施設ケアマネの主な勤務先
●特別養護老人ホーム(特養)

●介護老人保健施設(老健)

●介護付き有料老人ホーム

●グループホーム



居宅ケアマネの役割と勤務先

居宅ケアマネは、自宅で生活している要介護者(または要支援者)を対象にケアマネジメントをおこないます。ご利用者が住み慣れた自宅や地域で生活を継続できるよう、訪問介護やデイサービスなど、さまざまな外部の介護サービスや地域資源を組み合わせたケアプランを作成します。
主な勤務先は「居宅介護支援事業所」です。
【東急イーライフデザインにおけるケアマネジャーの配置と事業展開】
東急イーライフデザインでは、運営するシニア向け住宅(介護住宅)におけるケアマネジャー業務に加え、住み慣れたご自宅での生活を支える居宅介護支援事業所も展開しています。

そのため、ご自身の希望する働き方やキャリアイメージに合わせて、住宅ケアマネ・居宅ケアマネ双方の活躍の場が用意されています。社員一人ひとりの声に耳を傾け、チームで支え合う文化が根づいているため、どちらのポジションでも孤立することなく業務に取り組むことが可能です。

▼現場もケアマネジャーも経験したから見えた、ケアの本質と“自分らしい働き方”

仕事内容・業務フローの違いを比較【担当件数・ケアプラン・移動】

日々の業務においても、施設ケアマネと居宅ケアマネでは業務量や時間の使い方に違いが生じます。ここでは担当件数やケアプランの作成方法など、3つの観点から比較します。

担当件数の目安と基準

ケアマネジャーが担当するご利用者の人数(担当件数)は、それぞれ制度上の基準が異なります。

施設ケアマネ
住宅や施設の種類によって異なりますが、一般的に入所者「100名につき1名」の配置が義務付けられているケースが多く、1人で担当する人数が多くなる傾向があります。

居宅ケアマネ
ケアマネジャー1人あたり「35〜39件(ICT活用等で条件を満たせば最大44件)」が標準的な担当件数として定められています(逓減制)。



ケアプラン作成とサービス調整の手法

ケアプランの内容や調整をおこなう相手も、施設か居宅かで大きく変わります。

施設ケアマネの場合、ケアプランに盛り込むサービスは主に施設内のスタッフが提供するものが中心です。そのため、施設内の介護職、看護師、生活相談員などの多職種と連携しながら計画を作成・見直しします。

一方、居宅ケアマネは、訪問介護、通所介護(デイサービス)、訪問看護、福祉用具貸与など、複数の外部事業所が提供するサービスを組み合わせます。そのため、さまざまな事業所の担当者と連絡を取り合い、サービス担当者会議などを通じて調整をおこなう業務が多くなります。

訪問・移動業務の有無

業務中の移動時間も、両者の違いが表れやすいポイントです。

居宅ケアマネは、モニタリングのため、月に1回以上ご利用者の自宅を訪問することが義務付けられています。また、各サービス事業所への訪問や役所での手続きなど、事業所の外へ移動する時間が日々のスケジュールの多くを占めます。

これに対し施設ケアマネは、ご利用者が同じ建物内にいるため、移動時間がほとんどかかりません。ご利用者の様子を毎日直接確認できるのも特徴です。
【東急イーライフデザインの介護住宅におけるケアマネジャーの専任体制とチーム連携】
当社の介護住宅では、ケアマネジャーが本来のケアマネジメント業務やご入居者・ご家族様との対話に専念できるよう、適切な業務分担とチーム連携を徹底しています。

同じ住宅内に介護スタッフ、看護師、機能訓練指導員などが揃っているため、日々の小さな状態変化もスムーズに共有できます。また、日常の関わりの中で見つけたご入居者の「いいね」を全社で共有・表彰する「いいねアワード」を実施するなど、職種を超えて認め合い、支え合う風土が整っています。

▼認め合い・褒め合う文化を育む!東急イーライフデザインの「いいねアワード」とは?
▼ご入居者の人生に寄り添い続ける 東急イーライフデザインの在宅サービス

給与・勤務体系の違い【年収・夜勤・残業・オンコール】

就職や転職を検討する際、給与や勤務時間は生活に直結する重要な判断材料です。施設ケアマネと居宅ケアマネの収入面や就業環境の違いについて解説します。

給与・年収水準の違い

一般的に、施設ケアマネのほうが給与や年収が高くなりやすい傾向にあります。

その主な理由は、施設ケアマネが介護職員を兼務するケースがあり、夜勤手当や処遇改善加算などが給与に上乗せされる場合があるためです。居宅ケアマネは日勤のみの基本給を中心とした給与体系であることが多く、手当がつきにくい分、施設ケアマネと比較すると給与水準が控えめになる場合があります。

勤務時間と夜勤・オンコール対応

勤務シフトや緊急時の対応にも、働き方による違いがあります。

施設ケアマネ(とくに介護職と兼務する場合)は、早番・遅番・夜勤を含むシフト制勤務になることが珍しくありません。

居宅ケアマネは原則として日勤(例:9時〜18時など)であり、土日が休みの事業所も多くあります。ただし、ご利用者の体調急変やトラブルに備えて、営業時間外や休日に社用携帯電話を持たされ、オンコール対応(緊急時の電話対応)をおこなう場合があります。

残業と休日の取得しやすさ

休日や業務時間のコントロールのしやすさも比較のポイントです。

施設ケアマネは施設全体でシフトを組むため、勤務時間が明確で休日の予定が立てやすい側面があります。

居宅ケアマネは、自身の裁量でスケジュールを組みやすいというメリットがある一方で、月末月初の手続き業務や担当者会議の調整が重なると残業が発生しやすくなります。
【東急イーライフデザインにおける待遇・手当規定とワークライフバランスの追求】
当社では、ケアマネジャーの専門性と貢献度を正当に評価する給与・手当の体系を整えています。

資格手当や各種制度に加え、東急グループならではの福利厚生(東急共済組合、宿泊施設割引など)が用意されています。また、年間を通じて計画的に連休を取得できる「リフレッシュ休暇」制度を設けており、取得率は9割を超えています。仕事もプライベートも大切にしながら、長く健康に働き続けられる環境づくりを推進しています。

▼「積極的に休む」を推奨!9割以上が取得するリフレッシュ休暇制度とは

求められるスキルとやりがいの違い

施設と居宅では、業務を進めるうえで重要になるスキルや、ケアマネジャーとして感じやすい「やりがい」のポイントが異なります。それぞれの特徴を確認します。

施設ケアマネに求められるスキルとやりがい

施設ケアマネには、施設内の他のスタッフ(介護職、看護師、生活相談員など)と円滑に連携するための「コミュニケーション能力」と「チームケアの視点」が求められます。

ご利用者の生活に毎日関わり、状態の変化にすぐ気づける身近さが特徴です。施設全体でご利用者を支え、穏やかな生活を提供できることにやりがいを感じる人が多い傾向があります。

居宅ケアマネに求められるスキルとやりがい

居宅ケアマネには、地域の多様なサービス事業所や医療機関と連携する力、そして「幅広い社会資源に関する知識」が求められます。

ご利用者とそのご家族様が抱える課題を丁寧にヒアリングし、一人ひとりの希望に沿ったオーダーメイドの生活支援を組み立てる提案力が必要です。ご利用者が住み慣れた自宅で生活を続けられるようサポートし、直接感謝の言葉をいただけることに、やりがいを感じる人が多い傾向があります。
【東急イーライフデザインにおける安心の研修制度とICT活用・業務効率化への取り組み】
当社では、ブランクがある方やケアマネジャーとしての実務経験が浅い方でもスタートできるよう、研修体制やOJTを用意しています。

自己啓発支援制度により、対象資格の取得や学び直しを会社全体でバックアップしています。さらに、介護現場のDX・ICT化を積極的に進めており、業務負担の軽減や書類作成・情報共有の効率化を図ることで、ご入居者やご利用者に向き合う時間を確保できるように取り組んでいます。

▼介護現場を支えるDX事業とは?推進担当者に聞く未来への挑戦
▼未経験からの挑戦も後押し!「自己啓発支援制度」がもたらす新たなキャリアの可能性

【適性チェック】施設ケアマネ・居宅ケアマネに向いている人の特徴

これまでの解説をふまえ、施設ケアマネと居宅ケアマネそれぞれに向いている人の特徴を整理します。ご自身の適性や希望するライフスタイルと照らし合わせて確認してください。

施設ケアマネに向いている人

施設ケアマネは、ご利用者と日常的に接しながら多職種と連携して働くスタイルが特徴です。

施設ケアマネに向いている人
●ケアプラン作成だけでなく、現場の介護業務にも直接関わりたい人

●施設内のスタッフとチームで協力して働くのが好きな人

●毎日ご利用者の顔を見て、細かな変化を見守りたい人

●夜勤やシフト制勤務に対応でき、給与面を重視したい人



居宅ケアマネに向いている人

居宅ケアマネは、一人ひとりの生活に寄り添い、地域の関係機関と連携しながら自律的に動くスタイルが特徴です。

居宅ケアマネに向いている人
●外出や移動を伴う業務が苦にならず、フットワークが軽い人

●ご利用者やご家族様と1対1でじっくり向き合い、関係性を築きたい人

●地域の多様なサービスや制度について幅広く学び、提案したい人

●基本的に日中勤務(土日休みなど)でプライベートの予定を立てやすくしたい人



【現場経験からのキャリアチェンジと社内での柔軟なキャリアパス】
当社には、介護スタッフとして現場経験を積んだ後にケアマネジャー資格を取得し、キャリアチェンジを果たした社員や、住宅ケアマネから居宅ケアマネ、あるいは本社部門へとステップアップした社員が多く在籍しています。

「現場の介護とケアマネジメントの双方を理解したうえで自分らしい働き方を見つけたい」という意欲を応援する風土があり、社内での配属やキャリア形成にも柔軟に対応しています。

▼ケアマネの仕事の流れとは?1日のスケジュール・業務内容を詳しく解説

自分に合った職場を選ぶためのポイントと転職手順

施設ケアマネと居宅ケアマネのどちらを選ぶ場合でも、応募先の事業所によって実際の勤務条件やサポート体制は異なります。ミスマッチを防ぐため、職場選びの際には以下のポイントを確認しながら進めることが大切です。

応募前に確認すべき条件

求人情報をチェックする際は、給与や勤務地だけでなく、実際の働き方に影響する具体的な条件を確認します。

応募前に確認すべき条件
●人員配置と兼務の有無:施設ケアマネの場合、専任か、介護職との兼務かを確認します。

●担当件数の目安:現在勤務しているケアマネジャーが平均何件担当しているかを確認します。

●教育・研修制度:未経験や資格取得直後の場合、先輩ケアマネジャーによる指導や同行訪問などのサポート体制があるかを確認します。

●夜勤・オンコールの有無:夜勤の回数や、休日のオンコール当番の頻度を確認します。



専門の求人サイトや相談窓口の活用

条件に合う職場を効率的に探すには、介護専門の求人サイトや転職エージェントの活用がひとつの選択肢です。

非公開求人の確認や、事業所の詳細な内部情報(実際の残業時間や職場の雰囲気など)をキャリアアドバイザーに確認してもらうことで、入社後のギャップを減らせます。
【東急イーライフデザインで“自分らしいケアマネジメント”を始めませんか?】
東急イーライフデザインでは、ケアマネジャーの皆様が長く活躍できるよう、フォロー体制と職場環境を整えています。「実際の雰囲気を確認したい」「詳しい募集要項を知りたい」という方は、キャリア採用サイトをご覧ください。

▼「現場に根ざした研修で、安心してスタートできるよう支える」キャリア採用の入社時研修
▼東急イーライフデザインのキャリア採用サイトはこちら

まとめ

施設ケアマネと居宅ケアマネは、どちらもご利用者の生活を支える重要な役割を担いますが、働き方や求められるスキルは異なります。

施設ケアマネは、施設内での生活を支援し、他職種との密なチームケアや、夜勤を含むシフト制勤務による給与面でのメリットが特徴です。

居宅ケアマネは、在宅生活を支えるため、外部機関との幅広い連携やフットワークの軽さが求められ、日勤中心でスケジュールをコントロールしやすい点が特徴です。



ご自身の性格や適性、これまでの経験、重視したい労働条件などを踏まえて、どちらがご自身に合っているか検討してみてください。具体的な求人条件や事業所の雰囲気について詳しく知りたい場合は、専門の相談窓口を活用したり、企業の採用情報を確認して、転職活動の準備を進めましょう。

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