ケアマネジャー(介護支援専門員)試験の全体像と出題形式

ケアマネジャーとして働くためには、年に1回実施される専門の試験に合格する必要があります。まずは、試験の正式名称や基本的なスケジュール、どのような形式で出題されるのかといった全体像を正しく把握しておきましょう。

試験の目的と正式名称

ケアマネジャー試験の正式名称は「介護支援専門員実務研修受講試験」といいます。この試験は、介護が必要な方やご家族様からの相談に応じ、適切な介護サービスをご利用いただけるようにサポートする「介護支援専門員」として、実務研修を受けるために必要な知識を備えているかを判定する目的で実施されています。そのため、試験に合格した段階ではまだ資格取得とはならず、その後に用意されている研修を修了することが義務付けられているのが大きな特徴です。

試験日程・試験時間・出題形式

試験は例年10月に、全国の都道府県ごとに一斉に実施されます。試験時間は120分で、出題形式は記述式ではなく、五肢複択(5つの選択肢から複数の正しい答えを選ぶ方式)のマークシート方式が採用されています。出題数は全60問で、内訳は介護保険制度の仕組みやケアマネジメントの基礎を問う「介護支援分野」が25問、医療や福祉の知識を問う「保健医療福祉サービス分野」が35問です。

※2026年度(令和8年度)の正確な試験日程や願書配布時期、受験票の送付スケジュールは、受験を希望する都道府県(東京都の場合は東京都福祉保健財団など)の公式発表を必ずご確認ください。
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ケアマネジャー試験の「受験資格」を満たす2つのルート

ケアマネジャー試験に挑戦する上で、多くの方が最初に直面するハードルが「受験資格」の確認です。2018年10月に受験資格の改定が行われ、それまで認められていた「無資格+実務経験10年」などのルートが廃止され、現在はより専門性の高い実務経験が求められるようになりました。現在の受験資格は、大きく分けて以下の2つのルートのいずれかを満たす必要があります。

1.保健・医療・福祉に関する国家資格を保有し、実務経験が5年以上ある人

法定の国家資格(医療・保健・福祉系)を保有し、その資格に基づいた登録を行った日以降に、対象となる事業所で5年以上、かつ従事日数が通算900日以上の実務経験を積んでいる方が対象です。対象となる主な国家資格は以下の通りです。

対象となる主な国家資格
●介護・福祉系:介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士

●医療・看護系:医師、歯科医師、薬剤師、看護師、准看護師、保健師、助産師

●リハビリ・その他系:理学療法士、作業療法士、視能訓練士、言語聴覚士、歯科衛生士、管理栄養士、栄養士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、義肢装具士



2.生活相談員や支援員など、相談援助業務の実務経験が5年以上ある人

特定の国家資格を持っていなくても、福祉事業所等でケアマネジメントの基礎となる「相談援助業務」に一定期間従事していれば受験資格を得られます。こちらも特定の事業所等(居宅介護支援事業所、介護老人保健施設、特別養護老人ホームなど)において、生活相談員や支援員などの職種で通算5年以上、かつ900日以上の実務経験が必要です。

無資格の方や介護職員初任者研修・実務者研修のみを修了している方の場合は、この相談援助業務の実務経験を積むか、まずは介護福祉士などの国家資格を取得してから5年の実務経験を積むルートが一般的となります。

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ケアマネジャー試験の難易度・合格率と合格基準

介護業界の資格の中でも、ケアマネジャー試験は「一筋縄ではいかない試験」といわれています。試験対策を進めるためにも、実際の難易度や合格ラインがどのように設定されているのかを確認しておきましょう。

近年の合格率推移と難易度の目安

ケアマネジャー試験の合格率は、例年10%〜20%前後で推移しています。かつて受験資格の制限が緩かった時代にはより高い合格率の年もありましたが、2018年の受験資格改定以降は出題の専門性が増し、介護系資格の中でも難易度の高い国家資格と同等、あるいはそれ以上の難関試験として位置づけられています。そのため、過去問の繰り返し演習や、出題傾向を捉えた体系的な勉強が不可欠です。

合格ライン(合格基準点)と補正の仕組み

ケアマネジャー試験の合格基準は、一律で「〇点以上」と固定されているわけではありません。毎年、「介護支援分野」と「保健医療福祉サービス分野」のそれぞれの分野で、正答率70%を基準としながら、その年の問題の難易度に応じて合格基準点が上下する「補正」の仕組みが導入れています。

さらに重要なポイントとして、両方の分野で同時に合格基準点を超えなければならないというルールがあります。たとえば、保健医療福祉サービス分野が満点に近い高得点であったとしても、介護支援分野が基準点に1点でも届かなければ不合格となってしまうため、苦手分野を作らずにバランスよく得点する対策が求められます。
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試験合格からケアマネジャー資格取得(登録)までの具体的な流れ

無事に試験に合格したあと、実際にケアマネジャーとして働き始めるまでにはいくつかの重要なステップを踏む必要があります。合格通知を受け取って安心してしまう方も多いため、その後のスケジュールを事前に把握しておきましょう。

1.「介護支援専門員実務研修」を受講・修了する(約87時間〜)

試験合格後、最初に待ち受けているのが「介護支援専門員実務研修」の受講です。この研修は各都道府県が実施するもので、講義や演習、さらには実際の居宅介護支援事業所などで行う実習を含め、合計で約87時間以上のカリキュラムが組まれています。前期・後期などに分かれて数ヶ月間にわたり通学やeラーニングを受講する必要があるため、計画的なスケジュール管理が必要です。

2.各都道府県の「介護支援専門員資格登録簿」への登録申請

実務研修の全日程を終えて修了証が交付されたら、いよいよ資格の登録手続きに入ります。自分が試験を受験した都道府県の「介護支援専門員資格登録簿」に対して、登録申請書や必要書類を提出して登録を行います。

3.「介護支援専門員証」の交付申請

資格登録簿への登録申請と同時に、あるいは登録完了後に、実際に業務を行うために不可欠な「介護支援専門員証」の交付申請を行います。この顔写真入りの「介護支援専門員証(ケアマネジャー証)」が手元に交付されて初めて、ケアマネジャーとしての実務に就くことが法律上可能となります。なお、この証明書には5年の有効期限が設けられており、期限内に更新研修を受ける必要がある点も覚えておきましょう。

※実務研修の受講費用、開催形式(対面・eラーニングの比率など)、具体的なスケジュールは各都道府県によって異なります。合格後に必ず受験地自治体の案内をご確認ください。
【東急イーライフデザインの実務研修へのバックアップ】
ケアマネジャー試験合格後の実務研修は長時間の受講が必要になりますが、東急イーライフデザインには「チームで何ができるか」を考えて、みんなで支え合う風土が根づいています。そのため、研修受講時のシフト調整なども周囲が支援します。また、「自己啓発支援制度」の対象資格には「認定ケアマネジャー(登録・更新)」なども含まれており、資格取得時の褒賞金支給など、合格後の第一歩を踏出せるよう応援しています。
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まとめ:ケアマネジャーとして東急イーライフデザインでキャリアアップしませんか?

ケアマネジャー(介護支援専門員)試験は、厳格な受験資格やバランスの良い得点が求められる合格基準など、決して簡単な試験ではありません。しかし、国家資格や相談業務で培った5年以上の実務経験を活かして合格し、約87時間の実務研修を修了すれば、介護の専門家としてより長く、より安定した環境で活躍につながる機会を得ることができます。

東急イーライフデザインでは、これからケアマネジャーを目指して実務経験を積みたい方から、すでに資格をお持ちでケアマネジャーのご経験のある方まで、幅広く仲間を募集しています。

資格を取得することで、夜勤のない「日勤帯メイン」の働き方を実現したり、ケアマネジャーとしての「資格手当」が毎月付与されます。東急イーライフデザインでは事業ステートメントである「私らしくを、いつまでも。」という理念のもと、ご入居者だけでなく社員も自分らしく働き続けられる環境を目指しています。

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